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2019星の郷八ヶ岳野辺山100kmウルトラマラソン

<4年前と同じなら大したもの・・・か?>

<レース記録>

スプリットラップ
10km1時間09分55秒1時間08分37秒
20km2時間22分55秒1時間13分00秒
30km3時間38分52秒1時間15分57秒
40km4時間53分53秒1時間15分01秒
50km6時間01分47秒1時間07分54秒
60km7時間18分51秒1時間17分04秒
70km8時間39分51秒1時間21分00秒
80km10時間10分07秒1時間30分16秒
90km11時間23分41秒1時間13分34秒
Finish12時間50分16秒1時間26分35秒

<練習記録>

距離時間往路復路ペース/km備考
2/23302:5805分56秒川在交差点往復
3/1272:4806分14秒武道館周回 レードライト背負って
3/9505:202:422:3706分24秒
3/17502:312:2906分00秒
3/30505:032:312:3106分04秒
4/6505:062:332:3206分08秒
4/13302:5905分59秒川在交差点往復

<小出しでいった>

練習で6分/kmがいいところだったのと、富士五湖の情けない結果から、「よくて7分/km」のつもりで行った。
走れなくなって歩く、というのは避けたかったので。
確かに、最後まで歩くことはなかったが、気持ちよく走れたわけでもない。
我慢してペースを落として走ったが、最後はやっぱり力尽きた、というところか。

<速くなりたい>

60過ぎたら仕方ないんだろうか?
いや、スゴイヒトもいるよねー。
なぜ自分はそうなれないのか?
どんな練習をすればいいんだろう?
1キロ6分で、24時間くらい走り続けられる走力。それだけでいいのに。
そう、結局は走力がないのだな。
川の道で坐骨神経痛を発症するのも、富士五湖で失速するのも、トラのランラップが落ちたのも、走力がないからだ。
何かが足りないのだ。さがすしかないな。
やっぱりマラソンはおもしろい。

2016星の郷八ヶ岳野辺山100kmウルトラマラソン

<4年ぶりか―・・・>

<5日前>

富士五湖から野辺山までひと月。118km、520km(マイナス5km)、100kmだ。
HPの更新が追いつかん。
「川の道ジャーニー」の疲労回復は完了。直後はどうなることかと思ったが、野辺山を完走できるくらいの体力は戻った。
というよりも、すでに「佐渡トラ」と「彩の国A」が視界の大部分を占めており。「川の道」後の練習は全くトラモードになってしまっている。もともとそういう予定だったんだけど。
思い上がったような表現だが、野辺山は「消化試合」的になってしまった。
とはいえ、ウルトラはウルトラ。「サブテンで走れるわけじゃねえだろ?なめんなよ」と言われれば、返す言葉もない。

<方針>

・目標ペースは70分/10km。てことは100kmで11時間40分?できるかなー?「富士五湖マイナス30分」だと12時間50分だけどね・・・。
・水は携帯。ボトルかハイドレか未定。食糧は最低8時間分は携帯(大福1、カロリーメイト1、ういろう2を2セット)。
最近参加者が増えて、エイドでコップを取るのも大変ということがあるらしいので。「手ぶら」はチト危険かなと。

<惨敗!>

川上村エイドに着いたとき、控えめな目標より50分も遅れていた。
走る脚は残ってないな。心なしか食欲も減退した気がする。
食べたものがちゃんと消化されてないかな?
でも食べなくちゃ。甘いものはもういいな。補給食全部自前で来たけど、今日はさすがに食べ飽きた。
試しにうどんを食べてみる。
午後4時を過ぎているのにまだ暑い。水をかぶってスタート。
たぶん8分/km程度でも心拍数上昇。しかも平地で。
だめだなこりゃ。
そういうわけで、ラスト10kmは1時間37分。半分は歩いた。
惨敗だ。

<歩いたほうがいい・・・?>

「ゆっくりでも走り続ける」
この方針は林道に入って間もなく、急勾配の登りでさっそく揺らいだ。今思えば、この時歩いちゃえばよかった。
あの登りを走れる走力は今の自分にはなかったのだ。
スタートはかなり後ろの方。スピードもなかったので、ボリュームゾーンの真っただ中。なるほど、この位置だとエイドには人が群がっている。自前の給水・給食でヨカッタ、などとのんきに考えながら稲子湯までほとんどのエイドをパス。

<登りも弱いし、下りも弱い>

小海までの下りで挽回してやろう、などというつもりは始めからなかった。
下りで無理したらツケが回ってくることは明らかだった。抑えていくんだ。
登りもゆっくり、下りもゆっくり。今の自分の実力だ。
松原湖駅から小海のエイドまで。比較的平らだ。でもやはりスピードは出ない。
行けるスピードで行くしかないな。
小海エイドのそばもパス。並んでたもんな。

<「滝見の湯」まではなんとか・・・>

北相木村のエイドまでで、7分/kmを10分オーバーするペース。
まずまずと言えばまずまずか。維持できれば12時間以内だ。
しかし、「滝見の湯」への登りから、ペースはさらに落ちた。
馬越峠は半分以上歩き、9時間で通過。
川上村エイドまでは、一応走ったものの、10時間半でようやく到着。「滝見の湯」から2時間もかかった。

<自滅・・・>

野辺山高原への登りはもちろん歩いた。90kmの通過が11時間20分。
ラスト10kmはついに平地で歩きが混じった。
消化不良は起こしていなかったので、食べられてはいたが、脚筋力がもたなかった。
太陽が八ヶ岳に沈む少し前にようやく100kmを走り終えた。
午後6時。ゴール閉鎖のたったの1時間前だ。あーあ。
前半50kmは、あのペースでも速すぎた。自滅だった。

<「その日」が来た?>

60才前後のアマチュア競技者で、比較的上位で来ていた人が、あるレースで大きく順位を落とすことがある。
トシをとれば誰でも遅くなる。80才になっても50才のままなんてありえないんだから、どこかで記録は落ちる。
しかし、緩やかに落ち続けるというよりも、ジワジワと落ちていって、ある日突然うんと落ちる、というパターンが多いような気がする。
それまで我慢に我慢を重ねて頑張っていたのがついに耐え切れなくなってガタンとくる。そんな感じ。
はたしてこの野辺山が「その日」だったのだろうか?
今はまだわからない。レースは失敗するときもうまくいくときもある。
野辺山は、ちゃんと走れたのは最初の2回くらいで、あとは全部ダメ、という見方もできる。
馬越峠を走れなくなって以来失敗し続けとも言える。だから、「その日」はもっと前だったのかもしれない。
しかし、一方で60才でも10時間台で走っちゃう人も大勢いる。
まだまだあきらめないぞ。

<やっぱり手ぶら?>

ボトルも食糧も結構重かったなー。
やっぱりこれからは手ぶらにしようかな?
エイドに何もないときのために、少量の食糧を持てばいいか。

<行程>

前日の昼ごろに野辺山に着いた。
駅前の駐車場で車中泊。
レース後は「道の駅韮崎」で車中泊。ここは日帰り温泉も隣接している。時間がギリギリだったので入らなかったが、もっと早くゴールできればゆとりで入れるね。
夜中の2時に起きて、帰宅。
到着は朝8時。

<ストレッチ>

野辺山に限らず、50代になってからの走力の低下は著しい。原因はなんだ?
「関節が固いせいかな?」とためしにストレッチをすることにした。溺れる者はナントかだ。
「効くとしてもひと月後」と思ってたら、なんと翌日から違いがあった。疲労感が全然違うのだ。
今までは、起き抜けの階段で、手すりにつかまって降りてた。脚の筋肉がガチガチで動かなかったから。てっきり筋肉疲労だと思ってた。
ところが、ストレッチの翌日はヒョイヒョイ降りられる。
階段を上るのも同じ。これまでは、ヨッコラセという感じで、普通のヒトより遅かった。これも練習の疲れだと思ってた。
ところが、ストレッチの翌日は軽く上れるではないか。これまでのあれはなんだったんだ、と愕然とした。
こんなに筋肉が固いのがパフォーマンスに影響を与えないわけはない。
これまでもストレッチをやってなかったわけじゃなかったが、とてもいい加減だった。
練習前後と就寝前のストレッチは必須だな。翌日の疲労感が少ないというだけでもやる価値はある。
それにもしも、「筋肉が固い=伸びしろが少ない=脚筋力の低下」だとすると、ストレッチをプラスするだけで記録が改善するかも?なんてムシのいいことを考えたりもする。
距離スプリットラップ
10km1時間10分
30km3時間38分2時間27分43秒
50km5時間55分2時間17分21秒
70km8時間27分2時間31分27秒
90km11時間20分2時間53分24秒
Finish12時間58分1時間37分18秒

2012星の郷八ヶ岳野辺山100kmウルトラマラソン

<鬼門だ・・・>

<2週間前>

今年の設定ペースは72分/10kmに決定。
野辺山のタイムは「富士五湖マイナス30分」くらいなので、今年は12時間だ。
滝見の湯までは70分/10km以内。ここまでで14分貯金をして、馬越峠に備える。

<1週間前>

・今回初めての試みとして、自前の水と食糧を携帯するのはやめる。すべてエイド頼みだ。
・携帯するのはデジカメとウィンドブレーカーのみ。
・ボトルポーチは北相木のエイドに送る。場合によってはここから使用。
・アクエリレモンフラスクを川上のエイドに送る。
・ペース配分に注意し、オールアウトでフィニッシュしない。翌々日の火曜からバイク練再開できるように。
今年の野辺山では2つの実験をした。いずれも自分がこれまでこだわってきたことだったが、ガンコジジーのナンセンスな思い込みに過ぎないことが判明した。

<実験1:ボトルポーチ>

これまで

常時ボトルポーチを携帯。エイドではボトルに飲料を補給し、一定時間ごとに給水。ボトルの重さが結構ストレスだった。

今回

比較のため、58kmエイドまでボトルポーチなし。58kmから使用。給水はエイドだより。

結果

ボトルポーチは不要。エイドの給水で問題なし。ボトルポーチなしはかなり快適。58kmからボトルを携帯してみたが、邪魔なので87kmエイドで外してしまった。

<実験2:給食>

これまで

自前の食糧を携帯。エイドではほとんど食べない。

今回

食糧はエイドだより。非常用にカロリーメイト1パックを携帯。

結果

自前の食糧は不要。ただし、非常用の食糧1回分は必要。食べるものが、アーモンドチョコしかない、なんていうところもあり、こういうときに助かった。
区間ラップスプリット
- 10K1:03:571:03:57
- 20K1:17:592:21:56
- 30K1:07:303:29:26
- 40K1:08:094:37:35
- 50K1:04:175:41:52
- 60K1:13:356:55:27
- 70K1:16:368:12:03
- 80K1:23:389:35:41
- 90K1:11:3110:47:12
-100K1:20:3712:07:49

<才能か、年齢か、練習か>

12時間程度と予測した記録はやっぱりその程度。箸にも棒にもかからない記録と順位。
ペース配分の問題ではない。失速しないように、十分余裕を持ったペースで行ったはずだったが、それでもラスト10kmは失速した。
才能がないという可能性はあるが、年齢のせいではない。同じトシで早い人は大勢いる。
練習が足りない。月間400kmにも届かない練習量。6分/kmのジョグばかり。マラソンシーズンに体重が増えるのも当然か。
一回の練習で少なくとも15km以上を5分/kmより速いスピードで走り、月に450km以上の距離を踏むこと。

<「川の道」おあずけ>

まだ無理だね。時間内ギリギリなら何とかなるかもしれないが、それじゃ意味ない。
これまでの「トライアスロンのオフ」だったマラソンシーズンを返上して、練習を積み、もう一度「富士五湖」と「野辺山」を走ってみよう。
それでもダメなら、ウルトラは時間内完走目標のファンレースにするしかないねー。

<車中泊再考>

行き帰りの仮眠には車中泊でもいいが、レース前日はテントで寝た方がよく眠れそう。これからは考慮しよう。

<さあ、山とトライアスロン>

マラソン系のトレーニングの比率が下がるが、次につなげるためには、
・バイク練で疲れていても、走行ペースは5分/km以上を目指す。
・リカバリー以外では、10km単位ではなく14?15kmを最低ラインとする。
とりあえずこの2点だけ意識しておこう。

2010星の郷八ヶ岳野辺山100kmウルトラマラソン

<もう一息か?>

距離ラップスプリット備考
1001:071:07林道の登り
2002:221:15林道の登り
3003:281:06最高地点通過
4004:291:01
5005:371:08小海まで長い下り
6006:421:05登り基調
70
8009:102:28馬越峠通過
9010:141:04川上村まで下り
10011:31:271:17

<ゆっくりスタート>

今年はゆっくり最後尾からスタートした。「富士五湖」と同様に、「楽に」走ることを心がけた。 去年までは、稲子湯までですでにかなり疲労していた。自分の体感(苦しさ)からくる主観的なスピードと実際のスピードが食い違っており、10kmがやけに長かった。「距離表示が違ってるんじゃないの?」と、ワケの分からない八つ当たりをしながら走っていたりした。 しかし今年はそのようなこともなく、「そろそろ10kmかな?」と思うとやはり10kmであり、「下りだから少し速いかも?」と思うとやはり速く、おおむね体感通りのスピードで走れていた。90kmまでは。

<ラスト10kmでまた失速>

90km手前の上り坂から失速。牧場の中の直線道路がやけに遠い。ボトルからの給水を自分に対する言い訳にしてしょっちゅう立ち止まる。「いっそのこと歩いちゃおう」という誘惑に耐え、なんとか走り続けた。長い直線道路の終わりに短いアップダウンを2回ほどこなすと、野辺山駅の裏に出る。フィニッシュのアナウンスがよく聞こえる。踏切をわたって少し行けばフィニッシュ地点があるが、ここからさらに回り道をしなければならない。
「90kmからのラストスパートで、最後の10kmを55分でいければ」という都合のいい目論みも崩れ去り、今年も苦しいフィニッシュとなったのだった。

<練習の効果はあったか?>

トレーニングは例年通り2月から開始した。アップダウンのある往復50kmのコース。去年の練習との違いは、目標ペースを5分/kmに設定したことだ。レースペースが6分/kmであっても、スピードに余裕があれば終盤で違ってくるはずだ。 練習では50kmを4時間16分が最高だった。つまり5分/kmを切ることはできなかった。しかし、去年の練習では漫然と走って4時間40分くらいだったことを考えると、今年は質の高い練習ができたと思う。 レースでは「つぶれるくらいならとばさない」をキモに銘じて、マイペースで走った。それくらいでちょうど良かった。馬越峠も走って登ることができた。90kmからはやはり失速したが、練習の効果ははっきりと自覚できた。

<稲子湯の汁粉だけ>

オフィシャルエイドで補給した食料は稲子湯の汁粉だけ。それ以外では梅干と水くらいであった。うどんもそばも、あんぱんも「タケノコの里」も口にしなかった。すべて自前で持って走った。エイドで不規則に食べて食欲不振を招くより、食べられる分量を一定の割合で摂取することを方針とした。量と内容は「山岳耐久レース」を参考にした。カロリーメイト1パック、大福1個、ういろう2個を1セット4時間として、2セット携帯した。8時間からは、濃縮アクエリレモンを使った。量的には過不足なく足りたようだが、これだけでも結構重かった。給水は一定時間ごとにする必要があるので、ボトルポーチは必要だが、食糧については80kmくらいまではオフィシャルエイドに頼り、最後の20kmだけ自前の流動系補給食でいってもいいかもしれない。

<来シーズンの練習>

11月から開始。マラソンのペース走と同時進行で隔週で行う。基本は50km走。4時間以内が目標。

<やはり課題は馬越峠>

どこかのランナーが、ランネットの「大会レポ」に書いていた。「馬越峠は大したことはない。それまでの疲れがなければ走って登れる」と。当たり前である。つまりこの人は歩いたということなのだろう。それはここまででパワーを使い果たしたということであり、原因はオーバーペースか練習の失敗である。走力をつけ、自分の実力相応のペース配分で走れれば、ウルトラマラソンは快適に走れる。馬越峠はその象徴としての意味を持つ。

2009星の郷八ヶ岳野辺山100kmウルトラマラソン

<降られっぱなし・・・>


前日昼前の駐車場

<雨>

今年の野辺山は、始めから終りまで雨だった。降り始めたのは、前日の12時ころ。前日受付開始時刻と同じだ。そのまましとしとと降り続き、スタートしてからも降ったりやんだり。夕方になると降り方は激しさを増し、風も出てきた。この雨は、皮肉なことに、レース終了後間もなく急速に衰えたのだった。

<重装備>

天候によって二通りの装備を想定した。
好天時:ウェストポーチ+マラニックベスト
悪天時:ザック
終日雨が予想されたので、ザックを背負った。雨具、ヤッケ、アームウォーマー、行動食などを入れた。ボトルは持たなかったので、給水はエイドのみだ。


前日昼過ぎの駐車場


雨の中をスタート

<着たり脱いだり・・・>

スタート時は小雨。しかし、「雨具」というほどではない。モンベルのヤッケを着用。 稲子湯から小海、北相木村辺りまでは降ったり止んだりの天気だったので、ヤッケを着たり脱いだりで忙しい。

<雨具は不要>

ラスト10kmは、かなりの雨の中をヤッケで走りきった。ザックに入れた雨具はいらなかった。もちろん、ヤッケではゴアの雨具ほど快適ではないが、「何も着ないよりずいぶんマシ」というレベルではある。100km級のウルトラマラソンでは、長時間止まることもないので体も冷えない。保温のための装備もヤッケで足りる。ザックを背負わなくてもよさそうだ。小さなヤッケ一つならウェストポーチやマラニックベストで十分だ


関東方面はいい天気(?)


稲子湯までの林道部分

<エイドでは食べない(!?)>

「汁粉」、「おにぎり」、「そば」、「うどん」などウルトラマラソンではおいしい補給食が各エイドで用意されている。お菓子系もあちこちにあり、食欲をそそられる。しかし!それだけ胃に強い消化力が要求されるということでもあるし、今の自分のように力のないランナーは、終盤では胃に血液が行かず消化不良を起こしてしまうことが多々ある。そこで今回は、食べたいのを我慢して、自前の補給食を揃えた。

<カロリーメイト>

といっても複雑なものではない。前半はカロリーメイトで、後半はパワージェルだ。 補給のタイミングは30分に1回を基本とし、カロリーメイトは1本ずつ、パワージェルは半分ずつだ。一度に摂取する量を減らし、胃の負担を減らすのが狙いだ


松原湖への下り


北相木村へ

<馬越峠は今年も歩き>

「滝見の湯」エイドを過ぎると「71km」のランナーがいなくなるので、人口密度は急減する。まわりのランナーは歩き始めた。つまりそういうレベルの順位ということで、自分も無理せず峠まで歩きまくり。

<うどんがウマソー>

馬越峠の下りでは、ごぼう抜かれすることもなく、なんとか走った。再び強くなってきた雨の中、川沿いの道を走り、川上エイドに到着。うどんがうまそうだったので、一杯いただいた。エイドでのまともな給食は、今回はこれだけだった。


「滝見の湯」への登り

馬越峠直前。「第42号カーブ」とある。

<吹きさらしの10km>

川上エイドを後にして、野辺山高原へ登り(歩きだ)、ラスト10kmとなる。進行方向左からの雨風が強い。体感温度もかなり低い。どこかで雨具を、と思ったが、なかなか適当な場所がない。面倒なので、このままヤッケで行くことにした。 この辺りは距離表示が1kmごととなるが、これが却ってうらめしい。今年もほとんど歩き寸前の状態なので、1kmの遠いこと。

<練習の成果はあったか?>

去年は、ウルトラ用の練習をせず、11時間59分。今年は週末ごとに50km走を行って11時間56分。となると、「やらなくてもいいんじゃないか?」ということになるのかなー?

馬越峠のエイド

川上エイドへの川沿いの道。

<課題はやはり登り>

とにかく登りが遅い。富士登山競走でも、山岳耐久レースでも登りの弱さが、タイムを落としている。

<来年の練習は?>

「週末50km走」はあまり意味がなかった。来年の練習として考えられるのは、まずは「30kmのペース走」。マラソンシーズンには1月まで行っているこの練習を3月末まで延長して行う。これによってロードの走力を向上させ、6分/kmのペースに余裕を持たせる。
さらに「登りの強化」だが、現状では「スクワット」、「レッグカール」、「坂道走」、「階段走」くらいしか対策を思いつかない。やってみるしかないか。

ラスト10kmの吹きさらしコース


2008星の郷八ヶ岳野辺山100kmウルトラマラソン

<富士五湖マイナス30分?>

<高原>

富士五湖の記録から判断して、このレースも快適にはほど遠いものになりそうだ。ここ数年「富士五湖?30分」がほぼ野辺山の記録なので、今日は12時間くらいということになる(実際そうなった)。目標を65分/10kmにおいて、曇り空の野辺山高原を走り始めた。

<林道>

コース最高地点に向かって林道を登って行く。無理せず、楽に、を心がけ、エイドでは立ち止まって給水・給食をした。最高地点を過ぎた頃に青空となり、八ヶ岳が見えてきた。

<松原湖>

松原湖から小海へ下って行く。一昨年の下の娘の顔を思い出し悲しくなる。娘のことをきちんと考えてやっていれば、結果は違ったものになっていたはずだ。それを思うと悔やんでも悔やみきれない。きっと野辺山を走るたびに思い出すだろう。自分への戒めのために野辺山には参加しなければならない、とあらためて決心した。

<北相木村>

小海から北相木村への道はしプライベートエイドが多い。北相木村役場のオフィシャルエイドで折り返すと実質的に後半戦だ。滝見の湯エイドを過ぎるとはるか遠くに馬越峠が見える。

<馬越峠>

「走って登るぞ!」とリキめるのはちゃんと練習ができているときだけだ。歩きを混ぜてタラタラと登った。おかげで下りではそこそこまともに走れた。

<川上村>

川上村のエイドではうどんを食べたかったが、食べることができなかった。この後は飴や、会場で買った「グリコーゲンリキッド」(カーボショッツみたいなの)でしのぐことにした。
野辺山高原への登りを何とかこなす。途中90km地点を通過した。脚はいつでも歩きモード大歓迎の状態になってきた。

<高原>

残り10kmを切ったが、スピードは目に見えて落ちた。8分/kmくらいだろうか。ついに我慢できず、14分走って1分歩くことにした。

<12時間を切れなかった最初のランナー>

フィニッシュ地点のアナウンスが聞こえる。距離調整のためか、やや遠回りをして野辺山駅前を左折。11時間59分。本当ならこの後1分は歩く予定だったが、フィニッシュゲートも見えているのでそのまま走ったら、偶然11時間台最後のランナーとなった。12時間台最初のランナーには何か飛び賞があったようだが、そんなみじめな賞はほしくなかったので、ラッキーだった。

2007星の郷八ヶ岳野辺山100kmウルトラマラソン

<最高の天気!>

<富士五湖の後遺症>

富士五湖で痛めた右足首の痛みは消えたが、左足の甲も痛めていたことが判明。

←朝日に輝く八ヶ岳

<シューズは変えない>

稲子湯までのダート部分も舗装率が高くなったので、今回はトレイルシューズは使用せず、同じシューズで通すことにした。

<まずは高原周遊>

牧場や電波望遠鏡を見ながら、しばらくは野辺山高原を周遊する。

←JR最高地点

チアガールの応援団→

<このあたりからすでに異常が・・・>

まだ10kmも走っていないが、左足甲に違和感がある。先が思いやられるなあ。これから八ヶ岳林道に入る。

野辺山のウルトラで富士山が見えたのは初めて→

<水をかけながら・・・>

左足甲の痛みは確実となった。シューレースを緩めたりしたが、あまり効果はない。「そういえばトライアスロンのバイクでは、足に水をかけてたなー」と思い出し、50kmのエイドで実行。

<エイドが充実してきた?>

今年の野辺山のエイドは菓子ももちろんあるが、サプリメント系も充実してきたようだ。もう「お菓子屋さんエイド」とは言えないかな?

稲子湯方面への道を見下ろす→

<水かけ奏功>

50kmから先、エイドごとに足への水かけを励行した結果、痛みに関してはクリアしたようだ。

<馬越峠だけは・・・>

馬越峠の登りは実際の速さはともかく、自分としては走ったつもりだ。

<下りもなんとか>

去年は馬越峠の下りから大失速が始まったが、今年は他の選手をごぼう抜き、とまではいかなかったものの、それなりの速さで走れたのだった。

←馬越峠の登り口にて

<食える!>

川上のエイドではキチンとうどんをいただけた。去年のように食物を受け付けなくなることはなかった。

<最後はやっぱりヨレヨレ>

川上のエイドから先の長かったこと。意地を張って歩きこそしなかったものの、歩き寸前の状態でヨタヨタとゴールに向かった。

←馬越峠にて


2006星の郷八ヶ岳野辺山100kmウルトラマラソン

パワーダウン決定

<自覚した>

2004年の富士五湖から始まった記録の低下はとどまることを知らず、ついにパワーダウンを自覚させられることになった。

←スタート前にシューレースを直す

<スピード大幅に低下>

10km66分。数年前に比べると実に控えめなペース設定だ。しかし!それでも!このペースを維持できなかった。
稲子湯までの林道のアップダウンは10km70分ペース。
小海までは下りであるにもかかわらず、10km60分ペースがやっとだった。

スタート前(茶色のダウンジャケットは下の娘)→

<後半さらにペースダウン>

「後半はペースアップできるかも」そんな望みは北相木村のエイドに着く頃には粉々に潰えていた。
「峠の登りくらい走るぞ!」という意地も2kmを残して挫折。馬越峠は歩いて越えた。

←左上腕に付けているのはデジタルカメラ

<またもや消化不良?>

川上のエイドでは食欲がなく、無理してうどんを食べた。しかし、しばらく走ったら気持ち悪くなり、吐こうとしたが、結局吐けなかった。
フィニッシュまでの最後の10kmはほとんど歩きだった。歩いていても心拍数が100くらいになり、とても走れたものではなかった。
今年は家族みんなが応援に来てくれたのだが、これまでで最も無様なレースとなってしまった。

<原因は・・・?>

パワーダウンした原因として考えられるのは・・・?
(1)加齢による体力低下(確率80%)
これがもっとも可能性が高い。後半食べられなくなったのは、体力を使い果たしたからだと考えればつじつまが合う。
(2)胃腸だけ弱くなった(確率40%)
消化・吸収の力が弱り、飲食物をエネルギーに変える効率が落ちたので後半走れなくなった。あんまりありそうじゃないな。そもそも前半からスピード出なかったからなー。
(3)貧血(確率10%)
5月11日の健診の結果が6月始めに返ってきた。「貧血(赤血球数の不足)」で医者に診てもらえ、という内容だった。2月以降はウルトラマラソンに加えて、トライアスロンのバイク練習も始め、オーバートレーニングに陥っていたかもしれない。そういえば、4月5月は普通に階段を上っても息切れしていた。貧血なら全身くまなくパワーダウンするので、はじめからスピードが出なかったのもうなずける。健診の結果を受け取った日から鉄のサプリメントを摂り始めたが、明らかに体調が良くなった。

<で・・・どうする?>

記録はいつまでも右肩上がりではない。当たり前である。いつかは落ちてゆく。それは現実として受け入れなければならない。これからのテーマは「いかにパフォーマンスを維持するか」である。
そのためにはこれまでと変わったことをやらなければならない。ウルトラマラソンの練習にしても、ただ漫然と走るだけではもうだめだろう。このトシになるとそれだけではパフォーマンスを保てない。

スタート直後、まだ余裕あり(当たり前だ)→

<反省>

以前はウルトラの練習は50km走を繰り返すだけだったが、それでも4時間30分以内で走っていた。それが去年や今年は距離は最大で70kmまで伸びたもののタイムは6時間45分くらいと実にふがいない。

<結論>

練習をするならタイム(スピード)が上がるような練習をしなければならない。

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