<関門30分前!>CP1「道の駅みとみ」を後にしたのは10時。関門30分前だ。20kmのコンビニから先、結構登りだ。全部歩いたら間に合わないのは明らかだ。かといって全部走っちゃうともたない。 折衷案。歩き50歩、走り50歩。歩き50歩、走り100歩。歩きだけよりかなり速い。 遅い!前回より遅い!今回は完走できる気がしない。出なきゃよかったか。いやいや、自分からリタイヤなんてとんでもない。やれるだけやって関門で引っかかるかアキレス腱がやばくなったら終了だ。 CP1を出ると雁坂トンネルまでさらに登りだ。歩き50歩、走り50歩。 |
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<貴重な体験ではあるが・・・>今回は雁坂トンネルの避難坑で峠の向こう側に抜け、黒岩尾根を登りかえして雁坂小屋で従来のコースに合流する。避難坑は普通は通れない。文字通り事故時の避難用だからだ。だから今回は貴重な体験ということになるが・・・。退屈だった。 景色は全く変化せず。前に進んでいることは距離表示でわかるだけ。それでも3kmを過ぎたあたりから単調さは気にならなくなった。 避難坑終了直後のトンネルは自動車専用なので、通行にはリフレクター、点滅灯、ヘッドランプの着用が義務付けられた。点滅灯は事前の資料には書いてなかったので用意しておらず、スタート時事務局から拝借した。 <逆戻り>避難坑を抜けると埼玉県だ。すぐ近くが川又だが、わざわざ逆戻りして黒岩尾根を登る。まあ、コースだから仕方ないか。今年は笠森を数回しか走っていないので、山の脚がほとんどできていない。とにかくオールアウトにならないよう、登っていく。 林道から登山道に入ると、ほとんど展望のきかない単調な登りとなる。給水間隔と休憩時間だけ意識して淡々と登り続ける。なんとなく周りが明るくなってくると雁坂小屋は近い。 |
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<90分前>CP2には関門90分前に到着。ガスで展望がきかない。おかゆを2杯。食べ過ぎて消化不良を起こすといけない。腹いっぱい食べないように注意だ。水を補給し、おにぎりを行動食としてゲットして下り始める。ダメージをためないようにセーブしながら。2時間半の下り。やはりこの山部分で結構脚を使わされるな。 |
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<暗くなった>川又のCP3(63km)を後にしたのが16時。栃本関へ登り国道に出たらそろそろ暗くなってきた。しばらくは道が狭く車が多い。ヘッドランプ装着。対向車に気を配りながら進む。CP4(79km)でカレーを小盛で食べた。納豆があったので、「タンパク質も補給せねば」と食べた。胃腸は最後まで健全だった。エイドで腹いっぱい食べないことだ。 90kmあたりにコンビニがあるはずだ。手持ちの食糧も尽きたので補給せねば。 |
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<ん?景色が2重に・・・?>夕刻くらいから、眼がヘンだ。遠くを見ると2重に見える。それぞれ片目では正常なのに両目になるとダメだ。歩道が狭いところでは特に走りづらい。コンタクトのせいか?長時間つけっぱなしだからな。メガネは川越に送る荷物に入れちゃったので、コンタクトを外して確認するわけにもいかない。 我慢して走り続けるしかない。時々片目で景色を確認したり、結構煩わしい。 |
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<完走できるか?>CP5の直前のコンビニで100円クッキーを購入。妻から電話。CP5の到着が21時13分。残り57kmを8時間40分。平均時速7kmで行けば6時に間に合うが、ギリギリだ。まだ正丸峠への登りが残ってる。急ぐだけの走力は残っていない。今できる最善を尽くすだけ。 この時点で、脚に異常はない。途中右足の付け根に違和感を感じたこともあったが、いつの間にか消えた。右アキレス腱ももちそうだ。「歩きよりましな走り」を続けるだけの体力はある。6時には間に合わなくても川越まで自力で行ける見通しはある。 それなら行くまでだ。 |
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<コンビニないね>歩き50歩、走り50歩で正丸峠を越えた。CP6のカップラーメンは遠慮した。再び国道に出た。この辺はコンビニに不自由しないという先入観があった。4年前の記憶もなく、下調べもしてこなかった。ない、コンビニがない。 なんとかクッキーを食いつないでCP8。「イクラとろろかけごはん」を軽く1杯。 <平らじゃない、明るくない>前回のレポでは「正丸峠を下りきるとあとはフィニッシュまでほとんど平らだ。市街地で道も明るい。」と書いたがあれれ?結構アップダウンがある。緩いけど。CP8より前は明るくもない。コースは変わってないから記憶違いだったんだ。 |
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<間に合いそう?>CP8で3時21分。あと2時間39分で17.4km。なんとかなるかも。すぐ先のコンビニで5個入りアンパン購入。最後の補給食とする。老眼で地図がよく見えない。地名やランドマークがわからない。高速道路や鉄道線路が読み取れるくらいだ。 夜が明けた。川越温泉には右折して入るはずだが、その場所がわからない。周りにランナーがいるので、彼らをアテにしよう。事前にストリートビューで確認してくるんだった。 |
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<間に合った!>5時39分フィニッシュ。いちおう時間内完走だ。今回は別に目指したわけではなく、走れるスピードで走っていたら結果として間に合った、という感じだ。DNFは免れた。27時間までは「準完走」だそうだが、やっぱりね。 風呂は6時を過ぎると掃除のために入れなくなるそうなので、とにかく風呂に入った。長居する理由はないので、6時10分には荷物をまとめて川越温泉を後にした。 |
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<前回と比べると?>
ほぼ同じと考えていいのかなー?いずれにしても大したことないことだけは確かだ。 |
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<来年も?>雁坂を走るとハセツネの準備に不安がある。しかし、8月までに山の脚をできるだけ作っておけば何とかなるか。雁坂でも必要だし。もうすこしまともなタイムで完走したいので、来年も出ようかな? |
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<登りが弱い>そのためには登りの弱さを何とかしなければ。登りが弱い=蹴る力が弱い=平地のスピードも遅い、かな?これまでと同じ練習じゃダメなのは明らかだ。 インターバルは必要か?だろうな。 バーベルスクワットは不要だな。ずっとやってても記録が落ちてるんだから。やるならランジかな。 |
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甲府駅前を朝6時にスタートし、川越まで。制限時間は24時間。距離は143km。オフィシャルエイド兼チェックポイントが8カ所。33kmから52kmまでは雁坂峠を越えるトレイルである。
<DNSから10日>佐渡のDNSから10日たった。「雁坂峠」スタートまであと3日だ。昨日佐渡の参加賞などが自宅に届いたが,見ると悲しくなるのですべて捨ててしまった。まだ精神的に回復していない。来年の佐渡のスタートラインに立つことができてようやく立ち直れるんだろーなー。そういう精神状態にはお構いなく,エントリーしてしまったレースのスタートが迫っている。初めてのレースだ。しかも,ウルトラマラソンのトレーニングは全くしていない。 ちゃんと練習した(つもりの)富士五湖はとても情けない結果だったので,練習しなくても同じという気もするが・・・。 <レースの方針>・オーバーペース厳禁。6分/kmにはこだわらないこと。・距離でなく時間で休む。90分ごとに5分〜10分の休憩を入れる。 ・疲労困憊でフィニッシュしない。 |
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<宿泊と移動>甲府ターミナルホテル泊八幡宿 10:40 蘇我 10:46 10:54 東京 11:38 11:49(快速高尾) 高尾 12:50 13:18(甲府行き) 甲府 14:55 |
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<夕食で胃もたれ>甲府駅前のビジネスホテルに宿泊し、夕食はコンビニ弁当。なぜかギョーザ、唐揚げ、チャーハンを選んでしまい、そのあまりの油の多さに胃もたれを感じつつ就寝。<スタートは最後尾>甲府駅北口。午前6時。ほとんど最後尾からスタート。周囲のランナーの熱気とやや距離を置いて。どこそこに何時までという計画は一切なし。これを肝に銘じる。当面は「90分ごとに5分程度の休憩を入れて、楽なペースで走る」で行くことにする。つまりはマラニックだ。 |
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<日陰多し>甲府から10数qは日陰も多く道も平らで走りやすい。予定通り90分に「万力公園」という公園の前で小休止。全然疲れてないけど休む。「多分これでも最後にはヘロヘロになるんだろうな」と思いながら(実際そうなった)。<ガリガリ君>広瀬湖までの最後のコンビニでガリガリ君で休憩。結局これが今回のレース中ただ1回のアイスだった。ここから登りが始まった。 |
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<ピンチ?>広瀬湖から林道を歩いたり走ったりで11時に登山道に入った。この先は峠まで100%歩き。何回か渡渉したあと、ジグザグの急登をこなして雁坂峠についた。12時52分。天気も良く眺めもサイコー。 5分ほど下って雁坂小屋。メインディッシュはインスタントラーメン。のびてたけどそれはそれでうまかった。 長居はせず下り始める。今日はノーマルシューズだ。実際に下ってみると、「雨が降ってなくてよかった」と思った。やはりトレランシューズのグリップの良さに慣れてしまうと、ノーマルシューズは頼りない。 それよりも、下り始めて間もなく左大腿部内側に痛みが出た。着地の時に痛む。悪化するとまずい。とにかくまずは休憩、そしてペースダウン。ありがたいことに痛みは引いてくれた。なんだったんだろう? |
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<31℃>秩父の国道に出た。すぐに気温の表示板があり、なんと31℃!やはり暑くなった。このレースでは自販機で給水するランナーを多く見かけた。あんなに冷たいの飲んでおなかはダイジョーブかとこちらが不安になったが、やはり体調を崩したランナーが結構いたようだ。自分は常温の水を給水することを心がけた。<秩父湖>川又のCP3。CPを出てすぐ、国道を離れ旧道に入る。予想外の登りだ。歩きだ。登って登って下って下って再び国道。秩父ダム。道が狭い。暗くなってからだとちと危なそうだ。 |
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<ランプ点灯>CP4のメインディッシュはカレーライス。Mサイズを1個いただいた。まだ問題なく食べられる。次のエイドまでに陽が落ちそうだったので、ここからヘッドランプ、ハンドランプ装着。やがて暗くなったが、下界の道なので結構明るいためライトもつけたり消したり。<正丸峠>道は徐々に市街地となり、歩道を走れるようになった。秩父市街のCP5に着いたのは9時過ぎ。左足裏にまめができそうなので、テーピング。シューズが薄かったかなー?正丸峠方面へ右折し299号線。道はだんだん暗くなり、少しずつ登りとなる。正丸トンネル手前で旧道に入るとなお暗いし、登る一方だ。車もたまにしか通らない。「CP6から登り」と思い込んでいたので、この登りはこたえた。 ようやくCP6に着き、さらに2kmほど登ると正丸峠だ。心霊スポットということだが、いいタイミングでガスも出てきた。さぞ気味悪かろうと思いながら来たが、着いてみると車が1台、応援が2人、先着ランナー1人で結構にぎやかだった。 |
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<平らなのに・・・>正丸峠を下りきるとあとはフィニッシュまでほとんど平らだ。市街地で道も明るい。しかし全くスピードは出ない。10km/時どころか、7km/時だ。CP6からCP7まで11kmに1時間40分、CP8まで14kmに2時間もかかった。<イクラ>CP8ではイクラ丼が食べられると聞いていた。イクラ「乗せ」くらいだったが、一杯いただいた。まだちゃんと食べられるのはエライ。 |
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<川越はまだか・・・?>残り18km。「最後くらい」と思い少々ペースアップ。できました。10kmを1時間。でもそれで力尽きた。残り8kmが1時間半。合計2時間半。ほかの選手によればここは3時間オーバーが当たり前らしいからまあよかった方か。自分の中ではなぜかJRのガードをくぐると近い、という印象ができあがっており、ずっとそれを探しながら走っていた。 <迷走>フィニッシュは市街地の真っただ中だ。しかも路地を入っていくらしい。やるかな?、と思ったらやっぱりやった、ミスコース。300mくらい余分に走ったかも。<予定通りかな>フィニッシュ後は「もうダメ、もう走れない」という状態ではなかった。もちろんヘロヘロだったけど。今回はウルトラマラソンのためのトレーニングは一切なく、ぶっつけであった。「適正(楽な)ペースで走り、止まらないことにこだわらない」だけを心がけた。正解であった。実力以上は出ないのだ。無理しても奇跡は起こらないのだ。再確認したレースだった。 |
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<記録>
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